シウマイ弁当を、おそらく生まれて初めて食べた。シウマイ弁当については以前にも書いたことがあるけど、恥ずかしげもなく堂々と商品名を間違えているのが、我ながらやや困ったものだ。(https://ryo-ta.hatenadiary.com/entry/2019/06/19/000000)

食後の感想としては、とくに可も不可もないというか、わざわざとりたてて感想を言いたくなるようなものでもなかった。どちらかといえば、華やいだ感じの無い、昔ながらの地味で渋いお弁当だなと思った。弁当内のどの品目がいちばん好きか聞かれたとしたら、どれも普通とこたえるだろう。ただしマグロ煮も筍煮もいささか塩辛過ぎるとは思った。そして弁当としては世間一般的におそらく普通サイズなのだろうけど、それでも今の自分にとってはやや多すぎるのだった。

しかしこの普通さ、この目立たなさこそに価値があり、長年にわたって人々の愛を受け止め続けるだけの度量が隠されている、ロングセラーとはきっとそういうものでもあるのだろう。