http://www.aki-f.com/kouza/riron/riron_6.htm
7音で構成されるテンションコードがあるとしても「9thはRootに解決、13thは5thに解決するのでRoot、5thがomitできます。」とのこと。これって、実際弾いてみて、13thは「5thに行きたがっているような感じがする」「はじめから5thを見込んで存在しているような気がする」から、5thを省略できるということか。実際はRootoも5thも弾いて普通の和音を奏でたかと思いきやすぐテンションノートを重ねて解決の先を探るようなことをするのだろう。あたかも絵の具のついた筆先をわざと掠れさせて周囲に濁らせつつ次への流れに可能性を含みこませるかのような。ギターという楽器の面白さというか、その手口の無理やりさ、強引さはすごい。何しろ一度に出せる音は最大で6音と、圧倒的に表現力が貧しいのだが、平然と「色々な音が響いてると思えよ。」と強要するのだ。ギターというのはほとんど、メタ楽器みたいなものではないかとも思う。ピアノみたいな完全楽器が最初に存在しているから、はじめてギターもその「やりたいこと」が皆にわかってもらえるようなものではないか。そこがギターの面白いところかもしれない。