• 眠いけど、せっかくだからもうちょっと起きている。
  • そう書いてからその先、どうしようと思って考えた挙句、なにも続かずに結局寝たのがちょうど昨日の今頃。
  • Make Me Say It Again Girl (Parts 1 & 2) っていう曲知ってますか?
  • The Isley Brothersです。
  • 7:46あります。
  • The Heat Is On っていうアルバムです。
  • iTunesで曲をコピーすると、それだけのことが、こうして出てくるようになった。
  • これ面白い。
  • べたべたのスローで、こういうのを聴いて、うっとりしてるのです。
  • 週に何度かは。ランダムに聴いてると流れてくるからな。
  • アイズレーのThe Heat Is Onは素晴らしいね。
  • アイズレーの曲ではじめて知ったのはFight The Powerである。
  • もう二十年近く前か。
  • この曲は、きわめてかっこいい。たしか何か、バイト先にあった、ファンクのコンピレーションの5枚組のCDに収録されていたんだけど、Fight The Powerのリズムのカッコよさは他グループとははっきりと違う。曲として、ものすごくファンクとか、ものすごく真っ黒というわけではなく、むしろ親しみやすいくらいだけど、それでもツボを正確に突いて来る。もうこれだけやってくれれば言うことない。充分だという気にさせてくれる。
  • スローもほんとうに素晴らしい。
  • 大の男が、揃いも揃って、バカなカッコして、こういうベタベタな音楽をやる。
  • それだけで、溢れる涙が止まらないってものだ。
  • 甘いものを真剣に作ってる一流レストランのシェフみたいなものだ。
  • まあ僕は甘いものはそんなに好きじゃないけど、ベタなスローバラードは好きだ。
  • Coolin' Me Out (Part 1 & 2)を聴く。
  • たまたまクリックしたところにあったので。
  • Showdownに入ってる。このアルバムもいい。というか、たぶん全アルバムがいいのがアイズレー。
  • 先週のことだけど、朝五時に起きて、六時前に家を出た。
  • まだ外は真っ暗だった。出かけようとしてドアを開けて、まだ真っ暗っていうのは、実際かなり驚く。そういうのが久々だったのもあって、えーっと思う。
  • 早朝に出かけるっていうのは、なんというか、すごく無茶なことをしている気持ちになるというか、僕は子供の頃からそうなんだけど、朝起こされて外が暗いうちから出かけるみたいな情況になると、なんだかこのまま戦地に赴くような悲壮な気持ちになるというか、なんで人間はこんなつらい思いをしなければ生きていかれないのだろうかと、ひしひしと感じてしまうような、そういうところがあって、ほんとうに子供の頃から、人間として生きていくということの理不尽さというか、あらかじめあたえられた狭い選択肢の中で動くしかない窮屈さを、すごく感じていた。だからもっと自由にのびのびしたいと思っていたわけでもないのだけど、どちらかというと、いつまでもごろごろしていたいとか、ぐーたらしててなぜいけないの?みたいな気持ちがあったので、だらだらできないというだけで全然自分の基準としてはまったく認められないものだった。でも仕方がないから妥協したわけです。
  • Floatin' On Your Loveに変えました。ちょっと新しめの、1996年Mission To Pleaseというアルバム。これは当時、死ぬほど聴いた。なんだったのか当時は。貧乏だったし、やる気もなく、聴いてる音楽だけが、艶かしく輝いていたという時期。
  • 先週の話の続きだけど、友達たちと新宿に七時に待ち合わせした。それから歩いてレンタカー屋で車を借りた。運転できるのは一人だけで、僕は運転できないし、だから助手席でじっとナビをみて案内する役をやることにした。新宿から車で、都心の道を走るというのは、ほんとうに大変なことのようで、けっこう緊張するらしい。
  • それで二時間くらい経って、たしか浦賀に着いた。まだ朝の九時くらい。そんな朝早くになぜ浦賀にいるのか、それが不思議な気分で楽しかった。なんとかいう神社に行った。よくわからないけど、パワースポットだからなんだって、そうらしい。ちゃんとみんな礼したり手を叩いたりする。僕は神社でそれをするのがいつも何となく抵抗があるのでしないで見てるだけなのだが、みんな若いのになぜそんなにちゃんとお参りしてるのか。
  • それでそのあと、おみくじも引くっていうのだが、まだ朝早いから、おみくじ売り場に誰もいないのだ。用があったら呼んで下さいと書いてあって、その脇は普通の民家の玄関で、呼び鈴ボタンがある。まさか押すのか、と思ったら、平気で押して人を呼んでおみくじをひかせてもらう。おみくじなんてなんでひくのか。でも出てきた人も、べつに嫌そうでも面倒くさそうでもなく、はい、ご苦労様ですと言って、一人百円とって、おみくじを引かせているのだ。だから僕も引けというからひいた。内容が、誰かの引いたのとまったく同じ紙だった。
  • そのあと、浦賀の渡し舟というのに乗って、向かいの湾まで行く。船に乗るというのは、いつでも楽しいものだ。僕は船好きだ。船という乗り物だけは、いつまで経っても胸が躍る。周りが、水ばかりで、座って、じっとしてるしかなく、船が動き出すと、もう乗ってるだけで、なすすべがない。景色を見るだけの存在にさせられてしまう。朝日が水の表面に強烈に反射していて、目が開けていられないほど眩しく、遠くに巨大な漁船がいるのが、乗り物から感じさせられる原初的な恐怖感を呼び起こさせて、いま巨大な装置に乗っているという思いで、そういう新鮮な気持ちになれる乗り物は船くらいしかない。
  • 船同士で戦争するというのは恐いものらしい。自分がいる船の上は仲間がたくさん死んでたり大怪我してたりの、血みどろの地獄絵図みたいになっているけど、相手が平気なのかやられてるのか全然わからないから。色々思って、いくらがんばっても、結局自分には何もわからない。まあ、船じゃなくても、何もかも、だいたいみんなそんなものだろうが。
  • こんな、だらだら書いててもしょうがないかね。
  • そのあと、もうひとつ神社に行って、またお参り。今度は、おみくじ売り場にも人が居た。でも今度は皆、おみくじを引かないのはなぜなのか。さっき引いたからか。
  • その後で海沿いの道を走って、朝の十時になったので、横須賀美術館に行った。「没後30年 朝井閑右衛門展」というのがやっていて、ぜんぜんよくわからないので、別に期待もせず観ていたけど、けっこう良かった。五人くらいで観てて、ほかの子たちはあまり美術館でじっくりという感じでもないので、僕も周りに合わせてだけど、もし自分だけとかだったら、倍の時間は観てただろうとおもうくらいには良かった。地味だけどかなりいいと思えるものが何点かあったという感じ。
  • 同時にやっていた企画展で「及川正通イラストレーションの世界」というのもやっていて、ぴあの表紙の原画が展示されているのだけど、ちょうど87年から88年くらいの時期のぴあの表紙は、僕がもっとも熱心に毎週ぴあを読んでいた時期で、その時期の表紙がもう、どれを見ても当時を思い出すというか、当時を思い出すというよりも当時の、その表紙の号のぴあを鞄に入れて電車に乗って映画館に行ったり展覧会に行ったりしていたときの、まさにそのときの時間そのものが立ち上がってくるようで、懐かしいというよりも思わずびびるというか、後ろにのけぞってしまうような慄きの気持ちに。
  • 先週の話はここまで。火事らしい。消防車のサイレンを鳴らして走り過ぎていく音。
  • (At Your Best) You Are Love アリーヤのカバーが有名なやつ。
  • Let Me Down Easy これ、超良くないですか?会社の帰りの途中でふいにこれがかかると、ほんとうに、味わい深い酒を飲んで深く息をついたような気分になる。
  • 一昨日と昨日とも年末の飲み会で、年末はまだ忙しない。
  • それにしても今日は寒かった。雨も降って、雪になるんじゃないの?と思ったけど、そうでもなかった。しかし寒い。過酷な日中だった。靴の裏底が少し割れて壊れてきていて、けっこう高い靴なのに、こんな壊れ方するものかと思って、なんというか、この靴メーカーへの根本的不信感が頭をもたげてきている。しかし、いや、そうは言っても、そんな子といっても仕方がないじゃないか。自分もだらしないのだし、人を責められる筋合いではなかろう。しかし、そんなことより、明日が選挙でどこも騒々しい。まったく、子供の頃から、布団で寝てるのが僕はいちばん好きだったのだが。
  • 最後はこの曲で。Footsteps In The Dark (Part 1 & 2)
  • パワースポットって結局何なの?どういうことなの?と聞いたら、それがわからないから、それを探すのが楽しいんですよ。そういうのを一度でも経験できたら、すごいんじゃないですかとのこと。うそ、そうなんだ。まだそういう経験ないの?と聞いたら、まだないです、とのこと。
  • その後、猛烈な強風のなかに我々は突っ込んでいく。展望台に向かうものの、すさまじい風で立っていられないほどで、我々は全身を針のような冷たい風に晒されながら、身体が浮くのではないかと思うほどの風を受けながら、きゃあきゃあ騒ぎながら枯れススキがざわざわと異様な胡乱さでざわつき揺れる先の太平洋の広がりと砕け散る白波と水面に輝く太陽の光を見る。
  • 雨と風ばかりの十二月だ。それと口内炎。去年もそうだけど、今年もすごい。
  • やはり最後はこの曲で。Choosey Lover