鰻

CDプレイヤーを梱包して、宅配便で送る準備をした。集荷依頼したけどなかなか来なくて、そのうち外出する時間が迫ってきたので、仕方なく段ボール二箱をキャリーに括りつけて、自力で集積所まで持ち込むことに。サイズと宛先のせいで配送料金がすごいことになり愕然とする。これ、返送時にも同額が掛かるってことでしょ…。総額幾らになるのかしら。そもそもそこまでするべき案件なのか。世間はAirPods Proで騒いでいるというのに、僕はなぜ今CDプレイヤーの修理にこれだけ出費してるのかと思うが、もはや後には引けない。

三時に南千住駅前に四名が集合、有名な鰻屋へ向かう。一時間ものあいだ開店待ちの客の行列に加わる。食事のために行列するなんて、そんな愚劣な行為がこの世にあるだろうか…そんなふうに考えていた時期が、おれにもありました、いや、今も思ってる。が、約束だから仕方がない。酔った上での約束とはいえ…。まあ四名で雑談しながら待ってる分にはさほど退屈もせず、天候と気温にも恵まれ、コートを脱いだままでも寒くなかったのは幸いだった。入店後は宴会モード。鰻なんてごく稀にしか食べないけど、しかしいつものことながら、食べ終えるともう水一滴すら入りませんというくらいの超・満腹状態で、立ち上がって歩くのにも難儀するほど。ほとんど異常事態に近い。たしかに美味しかったけど、支払額も半端じゃなかったし、鰻、さすがに、あまりにも高すぎる(色々注文して酒も飲むから悪いのだが)。もう当分結構、の思いで帰宅。