夏休み

こうして、すわって、ビールのんで、窓の外は晴れたり曇ったりで、テレビでロックフェスの映像がえんえんやってる、このとりとめのない、だらだらとした、ただ色合いが変わっていくだけの時間が流れるのが夏だ。そういうのを、満足しながら味わうことが、意外にむずかしいもので、夏だからと言い訳しなければ自分にそれを許せないのはなさけないのだが、ともかくも大義名分をもらって、立派な病名をもらってあきらめて臥せってる療養患者のようになってしまえるから、それは助かる。

君島大空はギターノイズの扱いの上手さ、繊細な声との組合わせが絶妙。
STUTSは楽しい。フェスだ。
CEROは熟練度、円熟味、熟成感が増してしまってすごい。「魚の骨 鳥の羽根」「Buzzle Bee Ride」がすばらしい。
仲井戸麗市の歌を久々に聴いた。しかし全然変わらないな、これで七十歳越えてるのか…。
電気グルーブは90年代はそれなりに聴いていたけど「良い」と思ったことが今まで一度もない、電子音楽好きでもそういう人はけっこう多いと思う(卓球ソロも昔のはぜんぜん聴けなかったが数年前のはわりと聴いたかも)。好きな要素が、だいたい全体の1割~2割以下という感じ。これほど人気がある理由も、自分には謎だ。
砂原良徳は、直球なテクノで、好きな音だが、こういう感じって十何年前から、ぜんぜん変わらないのだな。たぶんさらに二十年後でも、同じように聴けてしまうのだろうか。

配信は終わっても、フェスは真夜中でもずーっとやってるところがいいな。