妻が友人宅へ出掛けたので、今日は一人で休日を過ごす。昼食のため外出。本当は港区の方に行きたかったけど遠すぎてわざわざごはん食べる目的だけで移動する距離じゃないので御茶ノ水にする。一人飲みは楽しい。ぼーっと窓の外の景色を見ているだけで楽しい。帰ってきて「オルフェオ」に出てくる音楽を聴く会を、一人でやる。「それから彼は思い出す。世界の音楽は全て自分のものだ、と。彼はスマートフォンをカーステレオにつなぎ、曲を検索する。人差し指で画面を二、三度つつくだけで、曲が湧き出す。」ショスタコーヴィチ交響曲第五番。こういうのを、ほんとうに僕はこれまでの人生においてほぼ全く聴いてこなかったのだけど、こうして聴いていると、なるほど聴いてしまえるものだな、と思う。夜になって妻が帰ってきて、再生中の音楽に「なんかいつもと雰囲気違って…これはこれで、たまにはいいけど…。」と浮かぬ顔をする。amazonで中古のウェアラブルバイスMisfit Rayを買う。届くのは数日後。ceroの東京公演のソールドアウト寸前の立見席も買った。すごい混みそうだし疲れそうだけど覚悟決めて行こうと。この二日間、ceroばかりよく聴いた。「魚の骨 鳥の羽根」のオルガンはReturn To ForeverのChick Coreaみたいだし、「Buzzle Bee Ride」のコーラスはNuyorican Soulの「It's Alright I Feel It」みたいに聴こえる。さわやかにかすかになつかしいけど、たぶんほぼ僕だけの勝手な記憶のはみ出し部分に過ぎない。