家に居ますが何か?


絵を描くっていうのは難しいもんだ。どこにどう力を入れれば、良くなっていくのかがほんとうにわからない。この決して大きくはない画面の前に、ずいぶん長い事いるというのに、今結果的に10分でやれてしまうような何かしか残っていない。これが、10分でやれてしまうような事以上の価値を持つと、自分で信じられなければ、もうその結果を誰にも救えない。


今まで絵を描いてきた記憶が、僕の脳内に実績として有象無象にストックしてあって、それらは僕にとっての美術制作行為を行うための拠り所であり、描く時の判断の基準ともなるので、それは僕というシステムのリソースであり、僕固有の資産であり、それなくしては描く事ができないようなものである。


しかしその長年の記憶が澱のようになって、本来可能であるはずの僕の動きを著しく抑制し阻害する事も多々あるのだと思う。これほどまでに僕はカラダが固いのか?これしか前屈できないのか?という失望感。これで絵を描く人と言えるのか?って言いたくなるほど、狭い範囲でしか動いてないのかもしれないという悪い予感。。


やっぱり、まだ、あまりにも走りこみが足りないんじゃないか?という気がしてしまう。相当不安を抱えたままの感じだ。見る量とか、足りなさ過ぎやしないか?と思う。今の100倍くらい、自分の絵を観ないと駄目ではないか?と思う。相当みてるつもりだけど、まだ足りてない気がする。…今日は割といい意味でのうんざり感を感じる事が出来たのだけど、この位じゃ全然駄目で、このうんざり感を、今の100倍くらい、もっともっと感じてないと、絵がちゃんとしないのだと思う。そこから立ち上げないと駄目なのだ。なんかこれでは美術作品未満でしかないのではないか?という不安。。しばらくは、これとの戦いだ。


ていうか、ちょっと目を洗いたい。良い物を観ないとやばい。明日は何か観にいく。