昔、「Stars On 45 - Long Play Album」というレコードがあった。1981年リリース。ビートルズナンバーや当時のディスコ系ヒット曲をメドレーにつなげたもので、これが流行ってた当時僕は十歳だったが、親戚の家でいつもこのレコードがかかっていたのでレコード全体を完全におぼえてしまっていて、たぶんビートルズの曲のいくつかを(曲名まではわからないにしてもサビ部分の旋律とかを)知ったのはこのレコードからだっただろうし、「Video Killed The Radio Star」とか「Sugar Sugar」とか「Boogie Night」とか「Funky Town」あたりももちろん曲名その他とかは知らないままその印象的なメロディだけはすべてしっかりと脳裏に焼きついてしまったのだ。いわば洋楽初体験がこれだったかもしれない。
で、そういう大昔の過去がふいによみがえってきて、ああStars On 45ってあったなあと思い出した。Stars On 45という名前だけは覚えていたのだから不思議だ。あとあのジャケットデザインもしっかりとおぼえていた。
なぜ思い出したのかというと、…いやなぜか?はわからないが、ふいにStars On 45の「Jimmy Mack」を思い出したのだ。で、僕は十歳のときからこの「Jimmy Mack」がとても大好きで大好きで、と言ってもStars On 45での「Jimmy Mack」はまさにサビ部分だけが数秒繰り返されるだけなのだが、でもそこの部分だけがとても好きで、そのことだけがふいに思い出されたのだ。
「Jimmy Mack」って「Jimmy Mack」っていう曲でいいんだっけ?と思って検索窓に打ち込んでみたら、どうやらそれでいいらしい。Martha And The Vandellasの曲なのか。すぐにわかっちゃうんだな。なんて便利なんだろうインターネットって!!と思って、その何日か後にお茶の水のユニオンを見たらMartha And The Vandellasベスト盤が500円で売ってたので買う。で「Jimmy Mack」を聴く。でもMartha And The Vandellasベスト盤を聴いてしまうと「Jimmy Mack」を聴くよりも結局Martha And The Vandellasを聴いてしまう。いまはStars On 45の安っぽい感じの方がいい感じ。
http://www.youtube.com/watch?v=F4VKYkLISXM (7:44あたりからがJimmy Mackです)