RCサクセションの「the TEARS OF a CLOWN」が発売されたのは1986年10月。当時は中学生だった。通っていた塾の向かいにあった貸しレコード屋でそのジャケット(当時はLP)を見て衝撃を受け(ぼくは当時まだ「Cheap Thrills」というアルバムの存在を知らない。「BEAT POPS」収録"エリーゼのために"のおかげで、ジャニス・ジョップリンという人物名だけはかろうじて知っていたが)、さらに一曲目"IN THE MIDNIGHT HOUR"で、ほとんど殴られたようなショックをおぼえた。

ウィルソン・ピケットによる原曲を聴くと、本ライブ盤でのカバーの「忠実ぶり」に驚かされる。今でこそこの年代の古いソウルは、新たな世代によって何度となくピックアップされたことで、今でもまったく魅力を失っていないけれども、80年代はまだそこまでではなかった(愛好者が今ほど裾野を広げてはいかなかった)はずで、あの時期にここまであからさまに、これをオープニングにしてしまうところにRCサクセションの懐深さがある。ことにホーン・セクションが素晴らしく、梅津和時と片山広明によるブルーデイ・ホーンズはまさに、この曲を演じるためだけにRCサクセションに加わっているのではと言いたくなるほどだ。

 

Wilson Pickett - In The Midnight Hour (1965)

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しかし(関係ないけど)、植木等は、なぜここまでカッコよくなかったのか…

 

IN THE MIDNIGHT HOUR / RCサクセション / 忌野清志郎

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それにしても、日比谷の野音のもっとも蠱惑的な夜の色だな