昨日もすごく呑んだ。そして、何となく、今日思ったこととしては、こんなにがばがばと呑むのはもうやめた方がいいと。なんだか、こんな呑みかたは勿体ない。カネを捨ててるようなものじゃないか。一昨年の健康診断で悪い結果が出たときの直前と今と、やってることが似てる気がする。健康がどうとかというよりも、あまりちゃんと楽しめてなくて、ただ惰性で呑んでるだけだ。まあ昨日は久しぶりにあったやつと一緒だったから、しょうがないといえばしょうがないけど、でもこういうのは、やっぱりダメだわ。つまんないのだ。ただ入れっぱなしの単調で一方的で、そうじゃなくてもっと調節するところの面白味を感じなければ。食べるも呑むも、食べない呑まないという領域とのギリギリのところに感じる部分を立てないとダメで、ただ入れ込めばいいと無意識に思ってしまうとただの身体の慣れにしかならなくなって、考えの割合が減って、作業に近くなってくる。


四年ぶりに昔お世話になったNさんと会う。一日ひたすらよく喋った。Nさんいま55歳とのことで、時間が経ったものだ。娘さんがまだ三歳か四歳だったのに、いまはもう21歳。四年前は高校生だったわけだ。四年なんて、我々からしたら何の変化もないし、四年ぶりなんて全然久しぶりでも何でもないし、半年前かそこらくらいの感じしかしないけど、若い人だけは変わっていきますね、みたいな、あたりまえのような話をひたすらして、風呂屋に行って、岩盤浴してサウナで、ああ、昔よりも風呂もぐったりとした感じに思わなくなったな、体温変化が鈍いな、もう身体が若くないな。これで馬鹿みたいに酒を呑み続けて、しまいには脳に気泡なんかができたりしたら嫌だなあと思った。そうやって記憶がところどころ欠けるようになっても、それでもいいやと思わない。Nさんなんかは、風呂に入る前と出たあとで、体重が2キロから3キロ減るのだそうだが、僕は全然で、二百グラムくらいしか変わらない。これも、運動をちゃんとしているときだと、もっと変わるような気がする。要するに身体に水分が多くて、体温変化もしやすいし、体重変化も大きいのかなと思う。僕の身体はたぶん固形物の割合が多いから減らないのではないかと思う。やっぱり水に近いほうが、新陳代謝が活発で減ったり増えたりしやすいんじゃないか。良いことなのかどうか良く知らないけど、でもやっぱりそういう体質のほうがいいなと思う。


去年か一昨年は僕もすごく体重落とすことができたのだけど、今は再び以前の水準に戻してきつつあって、まあそれでもいいけどでもやっぱり調節している感覚になかに居たいという気持ちもあるので、ああもう、あんまりもう飲み食いもアレだなという気分になってきた。いや行ってもあんまり呑まないというか、欲望を振り回すみたいにはもう呑まないほうがいいなと。いやでもいいよ、どうせ死んじゃう前には人間ガリガリになっちゃうんだから、好きなもん食っていいじゃん、みたいなこともあるけど、いやでもね、やっぱりそうでもないですって。みたいなことを思う。


でも、別にそんなに食べてないけどなあ、とも思うことは思うのだが。食べられなくなったなあと思うことの方が多いが。でも、それでももう年だから、要するにコレステロールや脂肪になりやすくなってるんだろうな。あーあ。つまんないな。


身体ももう昔の感じ方と今とでは違うというのは、まあ長年一台の車に乗り続けているのと一緒で、もっと水っぽくしたいとか、もっとミネラル取り入れたいとか、そうやってもう一まわししたいと思って、で、やっぱり身体が死んでいくってことだな。それは乗ってるクルマが走りながら壊れていくようなものなんだろうかな。最後はどうなったら壊れきってしまうのか。やっぱり走ってるクルマが壊れる感じだろうか。飛行機が落ちる感じではなくて、車が壊れる感じだろう。壁にぶつかって壊れるのではなくて、普通に部品が取れていって、すこしずつばらばらになっていくその最期の瞬間に、凄いスピードで足元を流れ路面がもろに直接見える瞬間があるんだろうけど、それが死ぬ瞬間ってことになるだろうか。


でも結局その先はわからないからな。