もう着陸態勢に入っているので、余計なことは一切しないのだ。たとえ着陸操作が、ほぼすべて自動操縦だったとしても、僕はその間他の仕事はしない。ただひたすら、計器を見つめているだけだ。あたりまえだ。それこそが仕事だ。それ以外に、何をしろというのか。しかし、しかし信じがたいことに、その間に、やれるであろうこと、今やるべきこと、この時間の有効利用を目指して、とにかく色々なことをしろと、親会社は言うのである。なんたることだろうか。本気で、そんなことを言っているのだろうか。だって、そんな、それはあまりにも、いくらなんでも信じがたい話じゃないか。そんなことをして、誰も見ていないうちに、かえってこれまでの信頼性、クオリティ、文化といったような類の要素を、そういうのは一切、どうでもいいのか、あるいは、もしかしして、ちゃんと今までどおり、その読んだ記憶というか感触というか、その実在感が、やや濃い目に残存していたので、その空間に居ながら、このまま正気を、保てているのだろうか。我々をそうやって、ないがしろにして、それで綻びくたびれるとしたら、それは、我々人間だけの、この地域に住む我々だけの問題だと、いやいやさすがにそこまでは思わないにしても、結局はその延長の、結局は、ウチの村じゃないやつらは、結局自動操縦で着陸させてはくれないのだけれど、それに排他制御のやり方も知らないし、電車のチケットの買い方も、車内での過ごし方も、いっさい、何もしらない。何なんだよ、お前はいったい。それって、お前、それって、お前は、それを、本気で、そう思っているのか?
お前ら、死ぬぞ…。ところで、Play Station 3のコードマスターズ社製「F1 2012」のキーコンフィグは、左L2がブレーキです。「何?!本当か!左L2が、ブレーキなんだな!?」
こいつ、勝つ気あんのかよ……。