天気の子

「君の名は」は面白かったし新作も試しにちょっと観てみましょうか、ということになって、MOVIX亀有で「天気の子」を観た。はじまって十分か十五分くらいした段階で「…うーん…、これはちょっと僕が失敗したかも」と思い始めて、その印象はほぼ最後まで変わらぬまま見終えてしまった。面白いとかつまらないとかの前段階で、その作品そのものにまったく入っていけない状態、何もかも上辺だけという感じにしか見えず、それらに対して何かを言う以前の状態に留められたまま、という状態だった。後半の展開にかすかに感じられる(作り手の全受け手に対する)悪意っぽさ、挑発感だけには、少しだけ反応できた気もしたが。

 

天王洲アイルまで移動して岡崎乾二郎展を観て、上野に移動していつもの店で酒を飲みながら妻を相手に色々話す。あまり楽しめなかった作品について喋ってると、思いのほかペラペラと言いたいことが出てくるので、いつもよりも話が盛り上がる。(自分が無理解なだけの前提は忘れないようにしつつも、控え目にディスりの言葉を続けて、ちょっとずつ溜飲を下げるというセコイ態度…)しかしスマホとかで検索して出てきた同作品の感想やレビューなど色々読んで、ああなるほどそういう見方もあるのか、そう言われればそうかもしれないな、その感覚で観たらたしかに傑作とも言えるのかもしれないな、など、他の誰かの言葉から色々思うところは多かった。単純に僕がわかってなくて、語る資格がないのだろう。