保坂和志「小説的思考塾 vol.6」の配信を観る。
死は終わりではない、そのことをもっと真剣に考えなければいけないということ。「亡くなった人は今も私の心の中に生きている」それは定型句みたいなもので、言葉として弱すぎる。「死んだら無になる」「死んだらそれまで」も、それは死について考えて出てきた言葉ではない。
死は終わりではないということを、言葉によってたしかなものにしなければいけない(まだ言葉があてはめられてない、対象として焦点を結ぶことの出来ないものに、どうにか言葉で近づこうとする)。
(このブログの“酸”という中国語についての話が面白かった。あてはまる言葉がなければ、その感覚もないということ。)
https://qianchong.hatenablog.com/entry/2022/02/04/105830