郡司ペギオ幸夫×保坂和志

27日に開催された、郡司ペギオ幸夫×保坂和志イベント&オンラインの配信映像を見る。大変面白かった。

作品の体験者(作者も鑑賞者も)は、自分固有の条件をもって作品にアクセスする。そしてその穴に自分の固有性を注ぎ込んで、その全体を、何かがわかった、何かを掴んだような感覚を得る。これが、作品を体験したということである。私(主観)だけが体験したのではないが、客観的に割り切れる作用としての体験でもなくて、あくまでも個別性の体験であること。

「ハレルヤ」の分析と解釈の、目が覚めるような明晰さに感動する。私個人・個体的なものと、全体・世界・唯物的なものとが混ざり合った状態であること。

ちょっと、より詳細にまとめたり文章にしたり出来ないので、もう一度トーク内容を聴き直す必要があるのでまた後ほど。ただこのくらい理解足りてない、中途半端以下な理解程度が、変な話だけど「すごく面白かった気がする!」という興奮やワクワクした思いをいちばん胸に保持しやすい状態でもある。