会社にはいつも弁当持参だが、今日は箸を忘れたので、食堂フロアに備え付けの箸を借りた。そうしたらその箸が、長さも太さもかなりしっかりとしたもので、いつもの弁当に対して、こんな風に箸の形状が違うだけのことで、食事一回の印象もずいぶん変わるものだなと思った。箸の長さと太さにより、食べものを捉えるときの知覚感というか、口元との距離感とか移動の感じが変わりそのときの挙動にも影響をおよぼす。箸がしっかりしているぶんには、操作感の強調で食事自体の楽しみは増すと思われる。味覚そのものを運んでいる距離と時間の、把握のし易さにおいてたしかな効果はあるし、逆にいつも短くていいかげんな箸ばかり使っているのは、良くないことだと思わされる。コンビニなどの割り箸が良いのか悪いのかはまだよくわからない。