キューカンバー


仕事は来週もまだ、かわらず忙しいだろう。週明けのメールはきっと未読で真っ黒になっていることだろう。坂中さん、お疲れ様です。さっき話に出た件の改訂資料がこちらです。水曜日までに適用可能ですか?無理そうなら言ってください。後、別件の修正って坂中さんにも共有されてましたっけ?ちょっと確認して、必要に応じてそちらにも展開させていただきますね。そういえば昨日雨に降られませんでしたか?いやここ数日、頭はぼーっとしていて手だけが動いている。目を瞑ると暗闇に画面いっぱいのスクリプトがちらちらと明滅する。無理矢理どうにか切り上げて、家に帰ってきても、そわそわと落ち着かず、なぜか結局、誰に頼まれてる訳でもない事まで、自室で仕事を続けてしまっているのだからばかみたい。金曜日の夜の貴重な時間を、いったい何をやってるのやら。そういうことをしても何にもならないが、ただ何となくやる。ご連絡いただき、ありがとうございます!もしかしたら連絡とれないかも...と思っていたので、ご連絡いただいて私も嬉しかったです。また何かありましたらご相談させていただければと思っています。いろいろなことがさらさらと水のように流れて、ただひたすら目の前のことをやってるだけ。それでも後で困ったりしないように、なるべく色々準備して気を回しているつもり。でも別に、準備をしようがしまいが、困りもしない。困っても困らなくてもどっちでも困らない。本気ではない。しかし楽しかったです。ぜひまた行きましょう。いまの自分が、もう一人の自分を思い浮かべて、おそらく自分ならこうするのでは?と想像して、その通りにする。それを道しるべに。いわば他人のような自分のイメージに従う。坂中が僕のイメージを思い浮かべて、彼ならきっとこのようにすると想像する。坂中が、僕と一体化を試みる。僕の話す声を聞く。そして坂中のように振舞うのではなく坂中そのものになりきる。今はその努力。