金曜夜

雪ではなく雨だったけど、寒すぎて駅から家まではバスに乗ろうと思うが、この寒さと悪天候のせいか、バスの混み具合が尋常じゃなかった。なんとか無理矢理乗り込んで、目的の停留所で無理矢理降りて、コンビニにも寄らずにそのまま帰宅したので、そしたら家にビールが一本しかなかった。他の酒はあるから、まあいいのだけど、しかしビールというのは冷蔵庫から欠品すると、その無いということだけで人を不安にさせるというか、そこはなんとなくタバコに似ていて、飲む飲まないにかかわらずストックは常に絶やさないでおきたいのだ。しかし今更もう、外へ買いに出る気もしないのだ。

まあビールはともかく、いま思えば、寒い雨の夜だからといって、あんな満員のバスに乗って帰らなくてもよかった。むしろゆっくり、のんびりと歩いて帰れば、よかったじゃないかとも思った。冷たい雨に濡れたとしても、あんな混雑よりはよほどマシだったじゃないか。せっかくの週末前夜だというのに。寒さにもそろそろ、名残惜しさがつきまとい始めるころでもあるのに。

そういえば今週は一度も音楽を聴かなかった。