冬の日々

二日ばかり前から、いつもの白サギが近所の公園にやって来ている。小柄の身体で、ひとりでいつまでも、ふらふらとそのへんをうろつき回ったり、ふわっと飛び上がって木の上に乗って下を見下ろしていたりする。冬のこの時期になると、たぶんひと月くらいは近所に居ついて、ふと気付くといつの間にか姿を消している。

荒川沿いを歩いて、千住新橋をわたって、北千住の方まで散歩する。寒くて空が澄んでいて薄くきめ細かい雲が広がっている。途中、道端や用水路で、鴨の群れや、木の根元に固まって眠っている猫や、年末休業中の事務所の机の下で眠っている犬の様子を確認する。彼らもいつもと同じように冬の日々を過ごしているようで、向こうから見たらこちらもそのように見えるのだろうか。

毎日、お酒を飲んで眠って、その繰り返しで年末年始なんてあっという間に過ぎていく。とくに感慨もございません。