妻は明日から、学生時代の友人らと計四人で旅行だそうな。

すごいことだ。同世代友人同士の女性四人が京都へ。まるで映画みたいに、それぞれ顔のクローズアップをとらえた切り返しのショットが想像されてしまう。

そして自分は、この週末をひとり、留守番で過ごすことになる。そのふだんなかなか味わうことのない「非日常」な、どこか「祝祭」めいた、曰く言いあらわしがたい期待と不安を胸の内におぼえつつ、ひとりぼっちの明日がやって来るのを、ただじっと待つ身なのである。