先週の休暇日の昼に、駅前の寿司屋に行った。すごく久しぶりだったのだが、このお店はやはり悪くない、というのはつまり、平日の昼から居酒屋要素やや強めで、ランチお決まり以外のお好みもつまみも注文可能で、呑む常連客たちがグダグダしているのと、さっと食べて帰るランチ客とが、さほど広くないお店のカウンターを共有していて、内側には店主ひとりで、店主より少し年配と思われる職人が給仕を手伝ってる。騒がしくもなく静かでもなく、昼のワイドショーが首相総裁選不出馬に何か言ってる声が小さく聞こえる。正しい店だなあと思う。

翌日の、誰もいないオフィスはまるで休日出勤したみたいな雰囲気だった。窓際の席でコーヒーを飲みながら台風の雲が勢いよく流れていくのを見ていた。清掃業者の一斉稼働のように、埃だの淀みだの、台風が洗い流してくれるとさっぱりしそうなものだが、幸いにというべきか、雨風それほどでもなかった。暑さが和らぐわけでもなく、まだ夏の途中過程らしい。