車で


日中は日差しが暖かく快適に歩いていられるが、夜になると寒さの厳しさがすごい。自動車の後部座席に乗り込んでからもしばらくは冷蔵庫のような冷たさの車内で震えている。が、やがて車内を包み込むような暖かさが満ち始め、眠気を誘うほどの室内気温になる。後方に流れすぎてゆく街灯を見つめているうちに、あっというまに自宅のそばまで近づいてきた。