8月はほぼどこにも出掛けなかった。出掛けたい場所もなくはなかったが、暑さに負けた。大豆食品と玉葱と生姜を主食として生きたような感じ。ワインはそこそこだが、日本酒がしつこく感じてしまい、著しく消費量が減った。たいていビールばかり飲んでいた気がする。

噂には聞いていたが、先日買い物の際にオリーブオイルの価格上昇を見ておどろいた。この世に流通する商品が、ある日を境にこれほど高くなるのは稀ではないかと思った。しかしこの調子で、食料品売り場にあるさまざまなものの価格が変動するというのは大変なことだろう、計り知れない影響があるだろうと思った。

消費税にしろ物価にしろ、暮らしが少しずつ変わっていくことを受け入れざるを得ないのだし、毎度受け入れて暮らしてるということをふだんはあまり意識しないものだけど、すくなくともこの二十年で、ずいぶんいろいろと、まあおおむね良くはない方向へ変わっていくのだなと、いまさらのように思う。自分らの場合、二人暮らしということもあり、お互いに相手を見て変化を感じ取ろうとする側面はあるのかもしれず、それは相手以外になんの参照先もないからとも言えるのだけど、変わっていくのは、暮らしもそうだし、自分らの心身もそうだ。そういうものが、自他の境をあいまいにして、なんとなく一緒くたになっていくところもある。

こんな風に書いてはいても、正直まだそれほど大げさに自分は考えてないし、考えるべきことも思い当たらないのだが、この浮かんでる船が、このあとにどういう揺れ方をするのだろうかなとは思う。