2014-01-01から1年間の記事一覧

たしか火曜日。台風が過ぎていった日の朝は、秋のさわやかさと、歩いていく先のところどころで、窒息するくらい濃厚な金木犀の香りに満ちていた。 金木犀の香り。いつものことながら、度が過ぎる。電車の座席に座っていたら、香水か、シャンプーか、柔軟剤か…

先週末、川沿いをひたすら歩いていたら、玉堂美術館というのがあって、その館内に晩年の川合玉堂の写真が飾ってあった。着物に下駄履きで、すっと立っている痩せた老人の全身写真である。その骨格、体格の、昔の日本人的な小ささと、着物の生地の薄い感じと…

一昨日は、川沿いをひたすら歩いたのが、すごく良くて、単純に、すぐそこを大量の水がざーざーと流れているというだけで、このうえない素晴らしさだった。いまさらだけど、水って、こんなにいいものなのだ。やはり、目の前に、身体の直前に、水があるという…

三日も休んだのに、なんだか何もしないうちに終わって、もうこれかよ、という感じ。でも、まあ、平日もあっというまに終わって、また休みになるので、まあいいか、という感じ。ちょっと、もう時間がないので、もう寝ますが。

明日はたぶん八時ごろに起きる。それなら今から六時間は眠れる。とはいえ、最近六時間も眠れなくなってきた。5時間前後で目が覚めてしまって、そのあと二度寝できることの方が少ない。それならそれでいいけど、でも電車に乗っていて、座席に座ってると、ほと…

最近は二時半まで起きているなんて、じつに稀なことだと思うが、じつはそうでもなくて、いつも二時半なんてしょっちゅうである。でも自分でそれを認めたくないのだろう。二時半に寝ているとしたら、睡眠時間が何時間だろう?と思うだけで、色々なパワーが根…

新潮の最新号に載っている小説。「心のレタリング」/青木淳悟を読む。9月号「学校の近くの家」も読んだけど、この連作小説の舞台となるS山市というのが、僕が幼少時から二十代後半くらいまでずっと住んでいた場所で、もう、小説に出てくるすべての地名や川…

Brad Mehldau Trio の Art Of The Trio Vol.4: Back At The Vanguard 一曲目のAll The Things You Areのことですけどね。 1999年リリースのアルバム。当時、まだ上野に存在していたdisk unionのJAZZフロアで買った。 あの頃は良かった。とは言わないけど、少…

とくに理由もなく、なんとなく古井由吉「槿」を鞄に入れて、台風の来る朝の通勤電車の中で、読み始めた。 何ヶ月か前に、はじめからほんの数ページだけ読んでいたのを思い出した。三白眼。その言葉を始めて知りました。僕の友人の男性にも三白眼の人がいる。…

今まで持ってなかった、中西夏之「大括弧 緩やかにみつめるためにいつまでも佇む、装置」を本日ヤフオクでゲットした。この本は、やっぱり素晴らしい。まだちょろっと冒頭を読んだだけだけど、なんというか、これはもう、画集とか写真集みたいな本で、一行だ…

movix亀有で、クリント・イーストウッド監督「ジャージー・ボーイズ」を観る。あれ?この俳優って、前からこんな感じだったっけ?というくらい、クリストファー・ウォーケンはクリント・イーストウッドの風貌と仕草をたたえて映画の中に存在していた。 映画…

今日は他部署間親睦みたいな飲み会で、終わったら九時半くらいだったので、いつもなら一人でもう一軒どこかへ行ってしまうのが普通なのに、今日はぜんぜンテンションが低かったので、そのまま帰宅してしまった。なんか妙に、だるいというか疲労感が大きくて…

ずっと同じ時間、一箇所に居なければいけない二人の男がいて、それが一年半くらい続いているとして、さすがに最近、話すことがなくなってくると、無理やりな会話になってくるものだ。「なんで人間って、腕にデカイ羽根を付けても、空飛べないんですかね?」 …

9月末というのは、所謂期末なので、人がバタバタとする季節である。今日までで、さよならの人がいる一方で、明日になったら、新しい人が来たりもする。でも最近そういうのにも慣れてしまったかも。長年いる人たちとは、ずいぶん仲良くなった。しかし所詮儚い…

目黒と品川のあいだにある林試の森公園に行った。 人がたくさん。家族連れ、犬の散歩、ジョギングの人が多い。 しかしそれでもこの公園では人間よりも木々の方が強いというか、木々に見下ろされているような、鬱蒼とした森の中を、虫や鳥と同じように小さな…

開高健「夜と陽炎-耳の物語**」のなかに出てくる酒場。この店いいなあ。行きたい。 そこはいつも開店時刻になると新しいオガ屑をレンガ床にまくので、ヒリヒリと新鮮な松の香りが狭い店内にたちこめ、爽快である。バーテンダーは生まれたときから初老の年頃…

会社。孤独な人。偉い人。忙しい人も勿論。顔の下半分で笑う。瞳孔が開きっぱなしな、こわい感じの、血圧とコレステロールと肝臓の数値、ヘンなアルファベットの意味をようやくおぼえて、偉くなりたい、わたしは野心家、策謀家で、思いが高じて鬱陶しい感じ…

エレベーターの二階に着いて、並んでいるドアの番号を見て、202号室のドアベルを鳴らして名前を告げた。インターフォン越しに、どうぞ、そのままお入り下さい、と返事がある。ドアを開けると、狭い玄関の向こう、廊下の突き当たりのドアが開いて、女性がこち…

天気予報と違って、昨日も今日もずいぶん良い天気になったが、どこか出かけましょうか、どこがいいかね、と、話していたのだけど、ずるずると、まとまらないまま、結局二人とも、家にいただけ。あとで、夕食の食材を買いに、駅前のスーパーまで出かけただけ…

歩いていて、池の水面に突き出た石の上に亀が乗っていて、こちらに向かって首をぐっと突き出している。こちらを向いているなら、こちらを見ているのかと思って見返してみるが、こちらを見ているわけではない。単にこちらの方角に首を突き出しているだけだ。 …

車の荷台のような場所に一人でいて、いきなり鉄棒のようなものに、頭をぶつけた。額の上あたりに、がつーん、と衝撃があって、そのまま身体がびくっと跳ねたようになって、目が覚めた。というのが、昨日(か、一昨日)の夢。 今日もこれから寝る。

一日家でごろごろしながら本を読み散らかす。窓から涼しい風が時折入っては来るけれど、じっとしていると、どうも暑くて落ち着かない。でも、冷房を入れようか、とはならない。どうも、やはりまだ夏が消えたわけでもないようだとは思う。一昨日は多摩の緑地…

昨日は小田急線の向ヶ丘遊園駅から生田緑地を歩いた。天気は快晴、というより真夏に近い陽気。日の当たる場所を歩き続けていると暑くてかなわない、というくらい。でも日陰に入ると空気がすっと冷たいところが、真夏とは違うのだが。 けっこうでかい公園で、…

晴れている。少し冷たい空気。空に貼りついているみたいな高層ビル。この週末のお天気は良好なのかそうでもないのか。毎日使うコンビニの店員の女性の、ものすごく高い声で、いらっしゃいませー、お待たせいたしましたー、こちらのレジでお伺いいたしますー…

それにしても体育館の独特の匂い。これは、ゴムや皮革製品の匂いなのだろうか。なぜこんな匂いがするのか。マットに寝そべったときの、合成樹脂なのか繊維加工なのか、ワックスやオイルの類かわからないけれどとにかくすごい匂い。汗や皮脂の、まさか人間か…

「他の人たちどこかにいますかね?」「知らない。誰も見てないよ。君はなんで知らないの?」「さっき見かけませんでしたかね?」「質問が僕がしてるんだよ、君に聴かれても僕は困るよ。」「あー、はい。すいません。」「僕は今日は何もわからずここにいるか…

下記は、昨日の夜の帰り、今日の朝の行き、今日の夜の帰り、と再生された曲のリストである。上(9/8夜)から下(9/9夜)へ。 Crew Criterion Crocodile (Ame Remix) Crossroads Cruise Control Cruisin' Crumble Dub (Edit) The Crunge Cry Cry For You Cubango …

今日の朝、曇り空が頭上に薄い膜みたいに広がって、水の粒が細かすぎて目には見えないが、気付くと腕や首元がしっとりと濡れていて、「Jah Rule」Rhythm & Sound Feat. Paul St. Hilaire が再生され、ボリュームを大きくしたら脳内がヒスノイズとリヴァーブ…

時間のあるときに撒き散らかした、意味のわからない、ばらばらなモノがやたらとたくさん放置されてあって、今やるべきことは、時間をかけてそれらを一々丹念に確認して取捨するなり懲りずにまたさらに撒き散らかすなり、することである。それに加えて、それ…

明日は早起き。でも雨かもしれない。雨ならもっと寝よう。雨ならいい。いや、雨降るな。雨降るな。元気よくおでかけだ!