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この連休は夫婦共に風邪の影響をモロに受けてまともに外出も出来ないので、(じつは)まだ観たことない作品を観てしまいましょうの会、ということで、ジャン=リュック・ゴダール「パッション」と、ロバート・アルドリッチカリフォルニア・ドールズ」。どちらも、素晴らしかった!


ゴダールの作品を観終わったときには、だいたい「観た」とか言ってる場合じゃない、という気持ちにさせられる。何しろ観終わったら、対象がもう、その場にいないようなものだ。うすのろな自分がここで、感想だのをだらだらといつまでも何を言ってても無駄だ、という気になる。


それが良いことだとは思わないが、ゴダールは「とりあえず」今観られるものは何もかも全部観てしまいたい、文献関連も「とりあえず」全部読んでしまいたい、と思いたくなるとしたら、その気持ちはわかる。「とりあえず」やれるだけのことはやってしまって、それからどうすれば良いのか考えたい、という気になる。


ゴダールの作品は、それを観たときに、それが仮に「すごかった」としても、同じ姿勢のまま、なるべく平然とやり過ごしたくなる。それをせず、素直に嬉しさ全開で「すごかった」とか無防備に喋ってると、つまりそれは走る電車から降りてしまったようなもので、あっという間に相手はどこかへ消え去ってしまって跡形もなく、気付いたらすでに置き去りになった自分がいるだけだ。だから何しろ始まってから終わるまでは、どうしても飢えた野良犬のような、食べ物が落ちるのを必死に待ってる乞食のような態度になってしまう。


カリフォルニア・ドールズ」は、噂どおり、二人とも本当に美人だし、本当に試合のシーンが凄かった。最初の試合のシーンから興奮させられた。もし劇場内でこれを観たら、いてもたってもいられなくなって思わず嬌声を上げて立ち上がってスクリーンに拍手する自分(まず、ありえない)を、思わず想像してしまって、それでさらに興奮する。


明日は天気が悪そうだから、ひきつづき、観てない映画の会になるかも。でももし妻の風邪が快復したら、外に遊びに行くなり食事なりがいいのだけれども。。