花束

先週送別会した人の、今日が出勤最終日なので、僕は周囲から「明日からずいぶん寂しくなるんじゃない?」とか言われた(妻からも言われた!)のだが、まあ、そう思われるくらいには仲良しに見えたということだろうか。「だって、あんなに笑ってる坂中さん、はじめて見たもの!」だそうな。

ところで、べつにそれほど寂しくはない。帰りにEさんとも話したのだが、なにしろ彼女と喋ってるときの僕とふだんの僕ではテンションが違いすぎる。それが明日から元の自分に戻れるということで、そこに軽く安堵している気分さえある。

彼女の直属の上司はEさんなので、花束を買って最終日に渡すとたぶん喜ぶと思うよと先週耳打ちしておいた。で、今日の業務時間が終わってチームの皆に最後の挨拶をする彼女は、隠していた花束をEさんから渡された途端、あっけなく号泣している。僕は離れた席からそれを見ていて、まあなんとわかりやすく予想通りなことだろうと苦笑するほかない。