家から歩いて3分の場所にスーパーが一軒あり、もう10分ほど歩いた場所にもう一軒あった、が、遠い方のやつは3月で閉店してしまった。もちろん近くのスーパー一軒あれば別に何も困らないのだが、スーパーによって品揃えとか個性とかいうのはやはりあって、気分屋目的に応じて二つを使い分けて利用するのが日常だったのに、その選択肢をうばわれて久しかった。それがこのたび、先週のことだったか、同地に居抜きであたらしい店名のスーパーが開店したらしく、さてどんな様相であろうかと期待していそいそと出掛けた。しかしじつに何の変哲もない、何ら目立つ特徴も個性も感じられない、ごくふつうとしか云いようのないスーパーだったので、やや肩透かしをくらったというか期待外れではあった。たかがスーパーに何を期待してるのかと言われてそうだけど、日常使いの店として、ほんのちょっとだけ他と違うというのは重要。言うまでも無いが高級スーパー的なものを求めてるわけではない。でも、あまり見たこと無いメーカーの瓶詰があるとか、鮮魚にちょっと力入ってるとか、酒のラインナップがちょっと嗜好入ってそうとか。要するに独自な仕入で手探りしてるようなところがあると面白い。
今年は秋刀魚は不漁との噂だが、このご時世で漁もまだ本気出してないだけじゃないかね？などと居酒屋店主は言ってたけど果たしてどうか。もっとも最近、秋刀魚を昔ほど食べたいとは思わなくなった。脂分やや濃厚過ぎ、鰯の方が良いとさえ思うこともある。今日も解凍もの以外はなかった。どの店でも生はまだ一度も見かけてない。鰺を買って家でおろしたら、身が大きく締まっていて、わりと質の良いもの。今の季節で鰺なんか美味くないよと言われるかもしれないけど、それはそれとして、まあまあ良いかもと感触で少しずつわかるようになってきた気がする。
